漢方薬の利用者の中にはなんとなく「よさそうだから」という感じで、利用されている方もいるかもしれません。
ここでは漢方薬の長所や短所を再確認してみましょう。
漢方薬が現代医学の薬と異なる点は、漢方薬は天然の生薬を組み合わせているという点です。
漢方薬の治療は生体の生理作用によって、自然治癒力を最大限に生かすための治療法であるため、
無理のない治療であることが長所です。
そのため現代医学のように、薬による副作用の心配はほとんどありません。
ただし、生薬そのものでは自然毒をもつものがあります。
例えばトリカブトの根やヒキガエルの毒腺分泌物などはそれ自体では毒薬や劇薬になります。
しかし漢方薬では、そのような生薬を組み合わせることでプラスに働く優れた長所を持っています。
現代医学の薬の場合は症状に対応した薬を使用するのですが、
漢方薬の場合は一人一人の身体に合わせて薬を処方することができます。
さらに身体だけではなく心も含めて診断し、漢方薬で心と体を同時に治療することが考えられています。
現代医学の薬にはないこのような特徴も漢方薬の長所でしょう。
漢方では診療に熟練を要するため、
そこを間違えれば効能書きにある病名に従った投与では役に立たないこともあります。
その他の短所としては煎じ薬の手間が掛かることや、
湯液・散剤・丸剤では生薬の品質が不均一で、保存や管理に労力が掛かるのが短所なのかもしれません。